今永昇太投手(32)がカブスに残留することが18日(日本時間19日)、明らかになった。クオリファイングオファー(QO)の1年2202万5000ドル(約34億2000万円)を受諾したと複数の米メディアが伝えた。

 今永は24年1月にカブスと4年総額5300万ドル(約77億4000万円=当時のレート)で契約。その際に2年目(今季)終了時に球団は3年5775万ドル(約89億8000万円)の契約延長オプションを行使でき、球団が破棄した場合、今永が1年1525万ドル(約23億7000万円)のオプションを行使できる条項を盛り込んでいた。今回は双方ともオプションを行使せず、今永はFAとなった。

 FA選手には、今季所属球団が規定額で単年契約を結べるQOを出すことができ、今永も提示されていた。今季の規定額が、今永のオプションより高額だったため、今永側がオプション行使を見送ったのは妥当な判断だった。

 カブスのJ・ホイヤー編成本部長はGM会議に出席した際「我々は決して(再契約の)ドアを閉じたわけではない。今回の決断で、我々のショウタへの思いが変わるわけではないし、彼の決断で、彼のチームへの思いが変わるわけでもないと思う。チームと選手の両者が、相互にベストの結論をしただけであり、今後も会話は継続する」と話していた。

 12年に導入されたQOは、昨オフまでは144件で選手が受諾したのは14件のみだった。今永も複数年契約を模索するとみられていたが、愛されるシカゴの街で再びプレーすることが決まった。

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