広島のケムナ誠投手が18日、広島・廿日市市の大野練習場で契約更改交渉に臨み、500万円ダウンの年俸1600万円(金額は推定)でサインした。今季は2軍で24登板したが、1年目だった18年以来に1軍登板なしに終わった。

 「(球団からは)『来年はしっかり1軍でできると判断して契約しました』という話だった。『今キャンプで取り組んでるものは見てはいるし、評価もしている』とは言ってくださった。来年は春先から出せるものを出したいと思っています」

 一昨年9月に右肘手術し、昨季も5登板に終わっていた。「肘をけがしてから、少し守りに入ってしまっていた自分というのもあった」と振り返る。20~22年には3年連続で40登板超の右腕。今季終盤には2軍戦で150キロを超える力強さも戻ってきた。来季9年目は正念場のシーズンとなる。

 「例年、この時期はフィジカル的なものを鍛えて1年間を戦い抜く体づくりをしているけど、そこはもういい。とにかく投げ込みの冬にしたい。とにかく必死に。自分に休みはいらないかなと思っている。休んでる場合でもない。

春先1発目で150キロを投げれるように。周りがまだ調整段階の中で、自分だけ群を抜いていけるように、この冬を過ごしていきたい」

 この日はケムナを含めて計4投手が契約を更改した。5月に左膝を手術した影響で1軍登板なしに終わった21年ドラ1・黒原は700万円減の年俸2700万円、同年5位で今季4登板の松本は300万円減の年俸1100万円、22年ドラ6で今季5登板の長谷部は200万円減の年俸800万円でサインした。

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