4人組ロックバンド「THE YELLOW MONKEY」のボーカル・吉井和哉が18日、都内で行われた映画「みらいのうた」(エリザベス宮地監督、12月5日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。

 恩人であるURGH POLICE(アーグポリス)のボーカル・EROとの40年ぶりセッションを目指す中で、吉井の病の発覚から2024年の東京ドームでの復活公演までを描いたドキュメンタリー映画となっている。

 3年以上にわたる密着取材が行われた今作だが、「いずれ『アルバム(に収録する特典映像)になったらいいな』くらいだった」と撮影開始当初は映画にする予定ではなかったという。しかし、23年10月に喉頭がんを発症。「監督に『ガンになっちゃいました(笑)』って(メッセージを)送って、『死ぬわけじゃないらしいので、そのまま撮影続けてください』と伝えた」と闘病中も撮影の継続をお願いしたという。

 どんな時でもカメラを止めなかったからこそ、自信があり「自分を追っかけてもらったんですけど、初めて(完成したものを)見た時はワクワクしたんです。全部脚本が決まっていたかのように展開していく。僕はミュージシャンが人生のキャリアのほとんどですけど、この映画のためにミュージシャンになったんじゃないかくらい」と笑顔。「僕とかEROさんを抜きにして、皆さんそれぞれの『みらいのうた』があるはずなんです。これから鳴らすメロディーはどういうものなんだろうって考えるきっかけになると思うので、そこを心に置いて見てほしい」とアピールした。

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