◇国際親善試合 日本代表3―0ボリビア代表(18日・国立)

 FIFAランク19位の日本は同76位のボリビアに3―0で完勝した。前半4分、MF鎌田大地(29)=クリスタルパレス=が左足で先制。

後半にも2点を追加した。森保一監督(57)は国際Aマッチ指揮で日本歴代最多となる100試合目。14日のガーナ戦から先発7人を入れ替える巧みな起用で、世界一を目指す来年6月開幕の北中米W杯へ、年内ラスト実戦を白星で締めた。12月5日(日本時間6日)に米ワシントンでW杯組み合わせ抽選が行われる。

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 100試合目も攻めの姿勢だった。1―0の試合をどう進めるか。森保監督は後半、3人の攻撃的な選手を送り出した。守るのではなく攻撃的に行くメッセージを込めた交代策だ。それに選手たちが応えた。24年アジア杯の準々決勝敗退後から新戦力の起用も含めてチャレンジしてきたが、主力にけが人が出てメンバーを入れ替えても、試合をコントロールできるチームになった。

 (協会の会議や2人の会話でも)「日本のサッカーを後退させているんだったら俺はいつでもやめる」と監督は言う。安定は停滞と考え、進化させることが自身の役割だと強く思っている。

長く指揮していれば、指示に従わないなら使わない、というスタンスの監督もいる中で、森保監督は選手の意見を聞き入れる柔軟さと、信念の強さを持っている。W杯へ向けて最適な準備ができていると言えるだろう。(スポーツ報知評論家・北澤 豪)

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