テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は19日、外務省の金井正彰アジア大洋州局長が18日に中国外務省の劉勁松アジア局長と北京で協議したことを報じた。

 台湾有事に関し武力行使を伴えば存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁を巡り、劉氏は撤回を要求。

金井氏は拒否し、応酬となった。中国が日本の治安悪化を理由に日本渡航自粛を呼びかけたことに「日本の治安は決して悪化していない」と金井氏は反論した。

 番組では、金井氏と劉氏が協議が行われた中国外務省から18日午後2時過ぎに出て来た映像を放送した。2人は記者に囲まれながら劉氏は両手をポケットに入れたまま金井氏と立ち止まり会話をかわした。この姿を番組は「ポケットに手を入れたままの劉局長に対しうつむきがちの金井局長」と伝えていた。さらに協議後、劉氏は協議の結果を「もちろん満足しない」と述べたことを報じた。

 協議後の映像に司会を務める羽鳥慎一アナウンサーは「終わった後の映像、映されましたけど、本当に今の関係を表しているなぁという感じでした」と指摘した。

 これに水曜コメンテーターでジャーナリストの浜田敬子氏は「かなり意識的に演出している部分はあると思うんですけど」と指摘すると、羽鳥アナは「わざとポケットに手を入れて」と伝え浜田氏も「ポケットに手を突っ込んだ映像はなかなか見た事がない」とコメントした。

 さらに浜田氏は「もうひとつ記者を引き連れて…あんまりないですね。あれを撮らせて、満足しないというような発言をしているのも日本に向けてのメッセージであると同時に中国国内に向けてのメッセージでもあるのかなと思ったんですね」と見解を示していた。

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