元K―1世界3階級制覇王者の武尊が18日、都内で「ONE 173 スーパーボン VS 野杁」(16日、有明アリーナ)でTKO勝利したデニス・ピューリック(カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)戦から二夜明けた記者会見を行った。

 武尊は今年3月の「ONE 172」では、ロッタン・ジットムアンノンに1ラウンドKO負け。

8か月ぶりの再起戦となったピューリック戦で2回TKOで勝利。試合後は、次の試合で引退すると宣言しラストマッチの相手にロッタンを指名した。ロッタンも受諾しチャトリ・シットヨートンCEOは4月29日に有明アリーナで開催予定の「ONE175」での対戦を明言した。

 武尊は会見で「応援ありがとうございました。とりあえず、ストーリーがつながったなという思いでホッとしています」と明かし「負けてたら今回の試合でもう終わりにするつもりだったので、勝ってあと1試合できることになったんで、ファンの人たちにもこれがラストと思って見てもらえる試合をできるなと思うんで…次を考えなくていいっていうことは、次で出し切れるっていうことなので。やっぱ、どっかで次のことを考えなきゃ、ロッタン選手のところまで身体を持たせなきゃみたいなことがあって。身体作りの面でも…セーブはしてないけれど、気をつけながらみたいなのがあったんですけれど、次は試合で全部出し切って、もう身体が壊れてでも勝てばいいと思っているので。それぐらいの気持ちで、過去最高で過去最強の身体を作って、最後の試合必ず勝って終わりたいと思います」と誓い「最後の試合で武尊の完成形を見せられるんじゃないかなと思います」と見据えた。

 ピューリック戦では右手を負傷。会見では包帯を巻いていたがケガの状態を「ひび」と親指の亀裂骨折と告白し「すぐ治りそうなんで次の試合は全然」とロッタン戦には支障がないことを明かした。ケガは1回にダウンを奪った際に「指一本で打っちゃった。近くでクロス当てた時に」と振り返った。

 会見後には全治1か月と判明し年内は、スパーリングなどの練習は控えるという。今後は、来年2月に恒例の米国合宿を敢行し引退試合へ疾走する。

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