メッツ・千賀滉大投手(32)がトレードされる可能性について18日(日本時間19日)、米スポーツ専門局「ESPN」のエリート記者、J・パッサン氏が伝えた。

 来季が5年契約4年目となる千賀だが、今オフのFA特集記事の中で同記者は「彼(千賀)は『極めてトレード可能』な状態。

複数の幹部は今冬、メッツが先発ローテーションの刷新を進める中で(千賀が)放出されると予想している」と指摘した。

 千賀は22年オフにソフトバンクから海外FA権を行使し、5年総額7500万ドル(約103億円=当時のレート)でメッツに移籍。25年までは全球団、その後2年間は10チームに対してのトレード拒否権が契約に盛り込まれている。

 1年目に12勝7敗、防御率2・98をマークした右腕だが、2年目の昨季は右肩の張りで開幕から負傷者リスト(IL)に入ると、7月の復帰戦で左ふくらはぎを痛め、レギュラーシーズンは1登板に終わった。3年目の今季は序盤戦で防御率トップを争う投球を見せていたが、6月のナショナルズ戦で一塁ベースカバーの際に右太もも裏を肉離れしてIL入り。7月に戦列復帰したが本調子の投球からほど遠く、再調整のため3Aに降格した。エースとして期待されながら、22試合で7勝6敗、防御率3・02だった。

 今後2シーズンで計2800万ドル(約43億5000万円)の契約が残っているが、調子を取り戻せば再びサイ・ヤング賞級の投球を見せる可能性があるとも指摘されており、トレード放出となれば、獲得に動く球団は少なくないだろう。

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