◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・那須川天心―同級2位・井上拓真(11月24日、トヨタアリーナ東京)

 プロボクシングの世界主要4団体の一つ、WBC(世界ボクシング評議会)は18日(日本時間19日)、今月24日に東京で行われるWBC世界バンタム級王座決定戦の1週間前計量で、対戦する同級1位・那須川天心(27)=帝拳=、同級2位・井上拓真(29)=大橋=はともにクリアしたことを発表した。

 WBCは公式サイトで両者がそれぞれ計量している写真を公開したものの、数値は明らかにしていない。

WBCの世界戦では30日前、14日前、7日前の事前計量が義務づけられており、7日前は規定体重(バンタム級は53・5キロ以下)の3%増(55・1キロ以下)以内をクリアしないといけない。WBCは公式サイトで、那須川は元キックボクシングのスター選手であり、2023年にプロボクシングデビューしてからは元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)らを破ったと紹介。井上拓についてもスーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の弟で23年にWBA世界王者となったことなどを記したうえで「この試合は日本で大きな期待を集めている。那須川はボクシング界の世界的なスターとしての地位を確固たるものとし、井上は王座奪還とキャリアの再確立を目指す。勝者はWBC世界バンタム級の新王者となる。2人の戦士はともにWBCが定めた7日前の事前計量の体重を順守した。WBCはしっかりと準備し、組織のルールと規則に従順である両選手とそのチームを称讃する」などとコメントした。

 那須川は12日の公開練習でWBO世界スーパーバンタム級14位セレックス・カストロ(25)=メキシコ=と2ラウンドのスパーリングを披露するなど順調な仕上がりぶりをアピール。井上拓は18日、横浜市内の大橋ジムで、兄の尚弥が見守る中、公開練習を実施。練習後は自身のX(旧ツイッター)に「全てにおいて仕上がった」などと投稿して意欲を示している。

 戦績は那須川が7戦全勝(2KO)、井上拓が20勝(5KO)2敗。

 試合はPrime Videoで独占ライブ配信される。

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