◆プロボクシング▽95キロ契約8回戦 但馬ブランドン・ミツロ―ムサ・ンデガ(12月3日、大阪・カンテレなんでもアリーナ)

 前日本ヘビー級(90・7キロ以上)王者・但馬ブランドン・ミツロ(TMK)が19日、再起戦となるムサ・ンデガ(ウガンダ)戦へ向け、大阪市内の所属ジムで練習を公開した。スパーリングパートナーとして来日中のメキシコ同級王者・マヌエル・コスメ・ソサを相手に、自身最長10ラウンドの“ガチスパー”。

ヘッドギア着用とはいえ、試合さながらの打撃戦を繰り広げ「プロになってから過去一番の仕上がり。勝ちにこだわり、しっかり再起したい」と誓った。

 5月の前試合では、ハーバート・マトヴ(ウガンダ)に5回TKO負け。プロ初のKO負けで、2敗目を喫した。試合後、亀田ジムから心機一転、10月1日付けでTMKジム移籍。パナマ人の名トレーナー、ファン・モスケラ氏らの指導を受けている。ヘビー級は適正階級ではないと判断し、半年間で120キロから95キロへの減量を敢行。将来的にはクルーザー級(90・7キロ以下)やライトヘビー級(79・3キロ以下)でのタイトル獲得を狙う。

 今回の再起戦では、婚約者で元プロボクサー、元東洋太平洋女子ミニマム級王者の千本瑞規(ちもと・みずき)さんが初のサブセコンド入り。但馬は「いつも支えてもらっている。元ボクサーなので心強い」と発奮し、「来年には籍を入れたい」と明言した。人生の節目となるかもしれない師走の一戦へ、「アスリートとしての自分を見直した。

人は変われることを届けたい」と意気込んだ。

 両選手のプロ通算成績は但馬が12勝(10KO)2敗、ンデガが9勝(7KO)7敗。

 ◆但馬ブランドン・ミツロ(たじまぶらんどん・みつろ)1994年11月4日、愛知・碧南市生まれ。31歳。国籍は日本。父が日本人、母がブラジル人。テコンドーや空手を経て、享栄高1年時からボクシングを始める。2年時にインターハイ8強。中大2年時から国体、全日本選手権優勝などアマ5冠。アマ通算42勝(20KO)9敗。22年4月、3150ジム(現KWORLD3ジム)よりプロデビュー。同8月、日本ヘビー級王座を獲得し国内最速プロ2戦目でタイトル獲得。

1度防衛後に返上。身長180センチ、右ファイター。

編集部おすすめ