バスケットボール男子のW杯アジア地区予選に向けた練習が19日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた。昨夏のパリ五輪以来、代表に復帰した渡辺雄太(千葉J)は、トム・ホーバス・ヘッドコーチから主将に指名された。

ここまで合宿を終え、「いい雰囲気でできている。この2戦は絶対に勝たないといけないので、緊張感も持っている」と今月28日と来月1日に行われる台湾戦へ向けて意気込んだ。

 今夏は体作りを理由に、代表活動を辞退した。8月に行われたアジア・カップで8強入りを逃した日本だったが、「他の国の立場になったときに、日本と同じグループは嫌だと思われている。自分たちは絶対に力をつけている」と自信をのぞかせた。そんな中でも「シュートを決められてからのリスタートが遅く、日本の良さが消えてしまっていた」とアジア・カップでの敗因を分析した。

 これまでは米NBAで6シーズンプレー。W杯や五輪予選はNBAでの活動を優先していたため、シーズン中に予選を戦うのは今回が初。「今まで僕が抜けている間は、日本の選手がしんどい思いをして戦ってくれていた。おいしいところというか、W杯だったり五輪に出せてもらってたので、今回は僕が代表として活躍してW杯の切符を取りたい」と力を込めた。

 W杯出場へ向け1次Rは台湾、韓国、中国と6試合を戦う。「最初を落とすと、かなり苦しくなる。

自分たちがしっかり強い気持ちを持ちたい」。再び日の丸を背負う渡辺が27年のW杯へ日本を導く。

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