ジャイアンツクッキングスタジオ開講! 巨人が、退寮後の一人暮らしへのサポートを目的とした調理講習会を行うことが19日、分かった。これまで栄養講習などは行ってきたが、調理まで行うのは初の試み。

発案者の巨人・田中愛子管理栄養士は「寮生のうちから、選ぶ力や作る力を育て、少しでも自信をもって一人暮らしに移行できれば」と狙いを明かした。

 寮生は栄養士が考えた食事が提供されるため“食べる力”が必要だが、退寮後は食品や料理を選び、調理する力も求められ「中にはコンディションを落とす選手も出てきてしまう」という。田中さんは過去、一人暮らしを始めた選手が、食材の冷凍方法を知らず大量に腐らせたり、外食が続いて体脂肪が増加するケースを確認。改善を目指し、調理に関する知識を伝えた結果、その選手は自炊に挑戦するようになった。「知らなかっただけで、きっかけがあれば変わる」という体験が、今回の発案につながった。

 参加者は西舘、京本、花田、宮原、笹原の予定で、巨人女子チームからも数人が加わる。講習はスーパーでの買い出しから始まり、新鮮な食材の選び方などを学んだ後に調理器具のそろった会場に移動。お米の炊き方、野菜の切り方などの基礎から学ぶ。炊き込みご飯、みそ汁、おかず等で5品を作る予定で、出来栄えにも注目が集まる。

 田中管理栄養士は今回の経験がプロ野球生活に役立つことはもちろん、引退後の人生にも生きることを期待する。「選手でいるうちに自分の栄養を管理することも大事ですが、彼らの人生はこれから長い。引退後にも役立つ知識や、実践力を身につけさせてあげたい」。

野球道具を調理器具に持ち替えて、Gナインがキッチンに立つ。

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