米大リーグ(MLB)が19日(日本時間20日)、バッテリー間のサイン交換を補助する電子機器「ピッチコム」と6年の契約延長に合意し、MLBと3Aで2031年まで同機器の導入を行うことを発表した。

 「ピッチコムは、早々にワールド・ベースボール・クラシックに参加するすべてのチームの基本装備となる」とし、早ければ来年3月のWBCにも導入の可能性がある。

同機器の装置は2022年からMLBに導入され、翌2023年からは投手と打者の投球及び打撃の時間制限である「ピッチ・クロック」の新ルールが採用された。試合時間の短縮、選手のアスレチズムをよりアピールする試合の変化は、概ね若い世代に受け入れられている。

 今季レギュラーシーズンの1試合平均時間は、2時間38分。新ルール採用以降3年連続で2時間40分を下回るのは、1983年から85年以来40年ぶり。9イニング制の試合で、3時間30分を超えたのは2021年の391試合に対し、今年は3試合のみとなった。

 米大リーグのマンフレッドコミッショナーは「サイン盗みの防止や、試合時間短縮など、ピッチコムは、我々のファンサービス向上に貢献した」との見解を表明。同発表のリリースの最後には、ピッチコム社のジョン・ハンキンス共同オーナーは「早い段階で、ワールド・ベースボール・クラッシックで戦う全てのチームのスタンダードとなる機器となるでしょう」とコメントしている。

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