MBSテレビの番組「映像’25『歪んだ正義~止まらぬ攻撃の先に~』」が、第45回「地方の時代」映像祭2025選奨を受賞した。

 放送局部門選奨として、今年5月25日に放送された同番組が受賞した。

番組内容はネット上の誹謗(ひぼう)中傷。兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる内部告発文書問題では、疑惑を調べる百条委員会のメンバーが攻撃の対象となり、ある県議は「告発文書の作成に関わった」「疑惑を捏造(ねつぞう)した」とする虚偽の情報を拡散された。人はなぜ誹謗中傷をしてしまうのか。本作では兵庫県議へのバッシングを続けてきた人物にも取材。自らの正義を振りかざして他人を攻撃する人たちの正体に迫っている。

 橋本佐与子プロデューサーは「兵庫県問題をドキュメンタリー番組でどのように伝えるか、難しいテーマでしたが、匿名の誹謗中傷や、PV数に目がくらんだ拡散者の姿は時代を描き続けてきた『映像』で記録する責務があると考えました。その点を評価していただけたと思います。ありがとうございました」と同局を通じてコメント。また、吉川元基ディレクターは「言葉の刃に傷ついている人をひとりでも多く救いたいという思いで、ネット上の攻撃の正体に迫りました。取材を受けることで誹謗中傷を受けるリスクがある中で、勇気と覚悟を持ってカメラの前で語って下さった人たちに感謝いたします」とコメントした。

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