相次ぐクマ被害を受け、東北6県を中心に注意喚起が続いている。被害が深刻化する秋田県では、国や市町村、関係団体と協力し、被害防止措置を進め、自衛隊とも協力する。

 小中学校や高校、特別支援学校の通学路や校舎周辺を車両で巡回し、爆竹を使用してクマを威嚇する。登下校時の各2時間程度を対象に、25日まで警備会社が行う。児童生徒の通学や屋外活動に制約が生じていることから、県はPTAやボランティア団体に対し、クマよけスプレーを配付。小中学校、高校など国公立・私立を含め、計1550本が渡された。

 また、箱わな14基を購入し、市町村に順次貸与する。大館市と鹿角市の2市に貸与しており、今後も被害防止に向けて活用する予定だ。県では「県民の安全を最優先に、関係機関と連携しながら、被害拡大防止に全力を尽くす」としている。

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