京阪バスは20日、大津営業所管内のバス事業を2月末で終了。3月1日から江若交通への引き継ぎを発表した。

 京阪バスは昭和初期より大津の地でバス路線の運行を始め、1993年に現在の場所に大津営業所を移転。その後2005年より江若交通に運行を委託し、事業を続けてきた。同社は公式サイトで、「近年は慢性的なバス運転士不足による事業規模縮小、利用者数の減少によって経営環境が厳しさを増していることに加え、24年4月からの労働時間の規制強化により運転士不足は益々深刻化している。このような状況を踏まえ、大津営業所が運行(管轄)する路線につきましては、誠に勝手ながら2026年2月末をもって事業を終了させていただく運びとなりました。ご利用のお客様におかれましては謹んでお詫び申し上げます」と掲載した。

 京阪バスは大津営業所管内の利用者の具体的な数字については「お答えを差し控えさせていただいている」と回答。運転士については「運行に必要人数に対して、1割程度不足している」と運転士の確保が難しくなっている現状を明かした。定期券や乗車券の今後の取り扱いの詳細については、京阪バスの公式サイトで確認できる。

 バスの路線一部区間廃止については、同様の理由から南海バスが今年4月1日から、大阪・和泉市内の一部路線を廃止。阪急バスも6月1日から灰方~善峯寺間の約3・2キロを廃止している。

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