サッカーJ1東京VのDF林尚輝が20日、ホーム最終戦の鹿島戦(30日・味スタ)で古巣の優勝阻止を誓った。

 昨年までの2シーズン鹿島からの期限付きで東京Vでプレーし、今季から完全移籍に移行した林にとって、今回がプロデビューした古巣との初対戦となる。

首位・鹿島は同戦に勝利すれば優勝の可能性があり、高いモチベーションで臨んでくるはずだが、林は「僕自身もチームメイトのみんなも鹿島に負けたくないという思いは強い。(鹿島とは)初めてマッチアップするので意気込んでいる部分はあります。彼らが優勝に向けてどんな覚悟で臨んでくるのかは分かりますが、自分自身は楽しみな部分も多い。もちろん目の前でシャーレを掲げさせたくないという思いも強いですし、自分たちが満足していない順位でリーグを終わりそうな中、首位のチームとの戦いでどんだけ自分たちがやってきたことを出せるかというのはすごくいい相手だと思う」と闘志を燃やした。

 対峙(たいじ)することが予想されるのは、リーグトップ19得点のFWレオセアラ、同7位10得点のFW鈴木優磨らを擁する強力アタッカー陣。林が欠場していた敵地での第2節では、チームは2人に2ゴールずつを許して0―4で完敗を喫した。それだけに「JリーグトップクラスのFW。その中で自分がどれくらいやれるのかは、すごく今後の自信や取り組みに関わってくるのかなと思っている。前期鹿島にボコボコに負けて、しっかり合わされて失点している中、自分が出た中でどれだけ変えられるかというのは、すごく目に見てわかりやすい試合になるんじゃないかなと思っているので楽しみです」と話す。

 ただ、現在のチームはリーグ2位の17試合の無失点試合を記録するなど、堅守が大きな武器。試合10日前の時点で既に3万5000人の来場者が見込まれており、東京Vにとっても負けられない一戦で、東京Vらしく戦うことが、鹿島の優勝阻止につながる。林も「クリーンシート(無失点試合)をチームとして意識しながら、より攻撃的なサッカーが出来るような取り組みをしたいと思いますし、鹿島相手にクリーンシート出来たら、1年間、得点力に自分たちは課題がある中でしたけど、(守備は)自信を持っていいと思う。

そこはこだわってやっていきたい」と決意を示した。

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