俳優の松谷鷹也が20日、東京・一ツ橋ホールで行われた報知特選試写会「栄光のバックホーム」(28日公開、秋山純監督)に秋山監督とサプライズで登壇した。

 元阪神タイガース外野手で2023年に脳腫瘍のため死去した横田慎太郎さんの人生の軌跡を描く。

 横田さんを演じた松谷は冒頭、「たくさんの人がいてびっくりしてます。本当にありがとうございます」とはにかんだ。

 松谷自身、投手、外野手として野球をプレーしてきた。学法福島時代には東北大会で米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手と対戦経験も。秋山監督から「対戦結果はどうだったの?」と聞かれると、松谷は「サードファウルフライに打ち取られました」と笑った。

 4年前から横田さんを取材し、企画された同映画。松谷はバックホームシーンを自ら演じるため、故障のため大学で辞めていた野球の練習を再開。社会人チーム「福山ローズファイターズ」にも在籍し、真剣に野球にとり組んだ。

 映画内で松谷演じる横田さんの母を演じるのは鈴木京香。鈴木の印象を聞かれた松谷は「はじめてお会いしたときから僕のことをお母さんと…僕のことじゃないや(笑)」としどろもどろ。秋山監督から「トークがこれからの課題です」とつつかれた。

 共に元プロ野球選手の父を持ち、左投げ左打ち、背格好も似ていた横田さんと松谷。

監督は「2人で並んで歩いてると双子みたいだった」と振り返り、松谷は「映画を見て、慎太郎さんの生きざまを感じ取っていただけたらうれしいです」と思いを込めた。

編集部おすすめ