◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第1日(20日、愛媛・エリエールGC=6595ヤード、パー71)

 第1ラウンドが行われ、14歳アマチュアの岩永梨花(兵庫・塚口中2年)が4バーディー、ボギーなしの67で回り、首位と2打差の4位と好発進した。

 中学2年生の岩永が、自身2戦目のレギュラーツアーで圧巻のプレーを見せた。

 「最初のティーショットも緊張せずに振れた。練習ラウンドだと思ってやりました」。強心臓の14歳は前半の9番で5~6メートルを沈めて初バーディー。11、12番はともに1メートルに寄せるショットで連続バーディーを奪った。平均飛距離こそ221ヤードとプロ選手に及ばなかったが、パーオン率83・33%は全体4位と高精度のショットを武器にボギーなしの67。「後半はショットが安定してきて、パターが入ってくれた」とかみしめた。

 兵庫県出身で3姉妹の次女。7月には姉妹で世界一に輝いた。世界ジュニア選手権(米カリフォルニア州)で自身が13~14歳の部を制し、3歳上の姉・杏奈(大阪桐蔭高2年)が15~18歳の部で優勝した。「ライバルであり、目標にしている」と言う姉のプレーを見て、「1日目で崩れても爆発力やスコアをまとめる力があれば優勝や上位争いができる」と学び、切磋琢磨を続けている。

 24年のメジャー、ワールドレディスサロンパスカップを15歳176日で制した李暁松(イ・ヒョソン、韓国)を抜く14歳132日でのツアー最年少優勝、史上9人目のアマVに向けて好スタートを切った。岩永は「予選通過を目標にしていたので、思ったより上にいた。

体力が落ちていくんで、明日は崩さないように頑張りたい。3日目、4日目は耐えるゴルフで頑張りたい」と目を輝かせた。

 ◆岩永 梨花(いわなが・りんか)2011年7月14日、兵庫県出身。4歳でゴルフを始める。尼崎市立塚口中2年。25年6月の日本女子アマ選手権で20位。7月の世界ジュニア選手権、8月の日本ジュニア選手権12~14歳の部で優勝。9月の住友生命レディス東海クラシックでツアーデビューし、予選落ち。平均飛距離は220ヤード。得意クラブはウェッジ。好きなアーティストは超特急。家族は両親、姉、妹。

157センチ。

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