NHKは21日、2027年度前期の連続テレビ小説のタイトルが「巡(まわ)るスワン」で、主演を女優の森田望智(みさと、29)が務めることを発表した。脚本はバカリズムが手掛ける。

 会見に、脚本を務めるバカリズムが登壇すると、集まった報道陣からは「お~!」と驚きの声が上がった。バカリズムは、24年頃にオファーを受けたことを明かし「芸人が朝ドラの脚本書くという現象が面白いなと。何十個の設定を出して、ファンタジーもいいかと思ったけど半年はもたないなと。最終的に日常を描こうと着地しました。体調を万全に整えて、年明けから書き始めます」と意気込んだ。

 続いて、白いワンピース姿の森田が登壇し、緊張の面持ちであいさつ。本作主演はオファーで決まったといい、「10日前に聞きました。びっくり、びっくり、びっくり、な気持ち。まさに青天の霹靂(へきれき)。驚いて、なぜ私なのかものすごく分からなくて。特別キラキラしている訳でもなく、秀でた才能もないので」と謙遜しつつ、心境を語った。

 朝ドラは過去に「おかえりモネ」(21年)「虎に翼」(24年)に出演。

ヒロインのオーディションは「10代の頃から数え切れないほど受けてきた」と告白。「だけどだいたい書類で落とされていて、縁がないと思っていました。誰ですか?落としたの~!」とちゃめっ気たっぷりに会場を見渡した。

 本作では長野県を舞台に、刑事に憧れ警察官となったものの、生活安全課に配属されるヒロインを演じる。「当たり前の日常をそれとなく頑張って楽しむ、すごく共感性のある主人公で、私に近いかもしれない。テレビ越しにしゃべりかけるようなヒロインだったら、キラキラしていなくてもいいのかなと思いました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 森田と初タッグとなるバカリズムは「きっとすばらしい作品になる。自分の作風と相性がいいんじゃないかと思っていました」と期待を寄せた。

 朝ドラは現在、女優・高石あかりがヒロインを務める「ばけばけ」(月~土曜・前8時)を放送中。26年前期は「風、薫る」(主演・見上愛、上坂樹里)、同年後期は「ブラッサム」(主演・石橋静河)の放送を予定している。

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