6月3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんの「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」が21日、東京ドームで行われ、献花を終えた参列者が故人への思いを語った。

 タレントの萩本欽一は上下紺色のスーツで参列。

「黒いものだけは着ていかないと思って。お別れに来たのではなくて、久しぶりに長嶋さんにお会いできてうれしい」とほほえんだ。式典ではファッションデザイナーのコシノジュンコ氏と隣の席に。「初めてお会いして、長嶋さんが会わせてくれたのかなって」とうなずいた。

 初めて長嶋さんと出会った時を振り返り「ヤクルトで始球式をして帰ろうとしたら、長嶋さんに声かけられて『欽ちゃん、モテてるかい』と。たくさんの人とお付き合いをして、欽ちゃんとの付き合いをしてくれたことが涙が出るほどうれしい」となつかしんだ。

 萩本は長嶋さんを「とことん人を大事にする」と表現。長嶋さんが監督を務めていた時期にキャンプに訪れ、手を振ったところ、「あっ!欽ちゃん」と近づいて自転車から降りてくれたという。「『楽しんできなよね』と言ってくれて、(自転車から)降りるっていうのがうれしくてたまらなくて…。こんな私でも大事にする」と全ての人を大切にする姿勢に感銘を受けた。「ずっと長嶋さんは(心の中に)生きてんの。だからうれしくてしょうがない」。

お別れではなく“再会”を果たした萩本は明るい表情で会場を後にした。

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