大相撲九州場所13日目(21日、福岡国際センター)

 西幕下15枚目・一意(木瀬)が、西幕下24枚目・竜翔(追手風)を寄り切って、7戦全勝で幕下優勝を果たした。「前に出ようと思っていた。

がむしゃらに出た」と振り返った。

 幕下優勝に加えて、来場所の新十両昇進が懸かった一番にも「何も意識せずに一番一番を取ろうと思った」と話した。

 一意は昨年の名古屋場所で幕下最下位格付け出しでデビューするも、同場所の取組中に右膝の前十字じん帯を断裂。手術を余儀なくされ、以降の場所を4場所連続で全休した。復帰後は順調に番付を戻し、一気に来場所の新十両昇進を確実にした。「師匠からけがをした時に『けがの功名』という言葉を教えてもらった。自分でもいろいろ調べて、足りないところなどを考えて、自分自身と向き合えるようになった。けがで終わるのではなくて、『乗り越えた先の景色を見ろ』ということだったのだと思う」と語った。

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