◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・那須川天心―同級2位・井上拓真(11月24日、トヨタアリーナ東京)

 無敗のキック王者からボクシング転向8戦目で世界初挑戦するWBC世界バンタム級1位・那須川天心(27)=帝拳=が21日、都内のホテルで同級2位・井上拓真(29)=大橋=との王座決定戦に向けた会見に臨んだ。

 緑色とカーキ色を基調としたジャージーで登場した天心は「僕のパーソナルカラーでもあるんで、試合のイメージも今回はグリーンで。

前回もグリーン基調でしてが、緑って調和っていうイメージ。僕は争い事は嫌いなんで、調和ということで」と「調和のグリーン」を今回の世界戦のテーマカラーに掲げた。

 ヘアスタイルについては「今日これから練習して染めてくるので。ちょっとお楽しみ」とこの日は黒の帽子をかぶって会見。ただ、「調和のグリーン」ヘアにするのか問われ「いや、ちょっとそれはさすがに宇宙人になっちゃう。世界タイトルで緑にしてたら、エンペラー感強いんで。いつもの通り金に輝かせていく」と明かした。

 リング上でも「調和」を目指す。「ずっとボクシングを見ている人は、那須川天心って敵かもしんない、みたいに思ってるかもしんないすけど、案外、味方なんですよ、仲間なんですよ」と訴え、「最後はみんな手を取り合って『那須川天心やるじゃ~ん』みたいな、そういう調和のグリーンにしたい。一言で言うとアンチヒーローっていう感じですね」と話した。

 会見中も、2ショット写真撮影の場でも、拓真と一度も目を合わせることはなかった。「ちょっとシャイなんで、すいません」と冗談を言った後、意識的に目を合わせていないことを開かし「試合前から今日まで、一回も目を合わせてないです。

それはシャイだからではなくて、普段(の試合)から、僕あんまり見ないですよ。計量の時じゃないですか。そこで色々分かるんで、お楽しみにしてください」と笑みを浮かべた。

 戦績は那須川が7戦全勝(2KO)、井上が22戦20勝(5KO)2敗。

 試合はPrime Videoで独占ライブ配信される。

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