シンガー・ソングライターの絢香が21日、東京・丸の内の明治生命館のリニューアル記念式典に出席した。

 明治生命館は、3年7か月の歳月をかけ、1934年に誕生した。

近代洋風建築の発展に寄与し、昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定された。22日から刷新され、1階・2階で展示エリアの拡充や未公開資料を公開。「明治安田CAFE丸の内」が新設される。

 絢香は、荘厳な雰囲気の中、笑顔で登場。「すごいすてきですよね。リハーサルで歌いましたが、コンサートホールのような響き。私もピアニストもいい音だねって話していました」と、重要文化財での歌唱に胸を弾ませた。デビュー曲「I believe」(2006年)と最新アルバム「Wonder!」収録曲の「花束じゃなくて君といたい」をしっとり歌い上げると、明治安田生命保険相互会社の永島英器代表執行役社長は目に涙を浮かべ、何度も天井を見上げた。永島氏の様子を見た司会者ももらい泣き。感動する周囲に絢香は「みんな泣いてる。うれしいです」とかみ締めた。

 現在は2年ぶりの全国ツアー真っ最中で、来年はデビュー20周年を迎える。

「20年も大好きな歌や音楽を続けられることは、本当に幸せです。20周年は感謝を伝えたいですし、改めていい音楽を届けるスタートの気持ちでいます」と背筋を伸ばした。

 絢香の大ファンでもある永島氏は、絢香のライブを鑑賞したことを明かし、「ツアー中の忙しい中、来てくださり、ありがとうございました。ライブ中も泣きました」と感謝。20周年に対しても「ますますのご活躍を願っています」と語った。

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