J2札幌のMF高嶺朋樹(27)が21日、母校の札幌藻岩高を訪れた。同校の1年生が企画した総合的な探求の時間「グローカル概論」に参加。

体育館で241人の後輩からの質問に答えたほか、一緒にサッカーをしながら交流した。

 自身が3年間を過ごし「通っていた頃と変わらないです。全くこのまま」と思い返す校舎で50分間、目標を持つことの大切さなどを説いた。札幌U―18に所属しながら学業と両立し、筑波大に進学して目標としてきたプロ入りを果たす経緯を聞き入った後輩たちは、大きくうなずきながらプロで活躍する先輩の言葉に刺激を受けていた。

 初めての機会を終え「楽しかったですし、こういう話をいただけて。伝えられることはそんなに多くないとは思いますけど、藻岩高校の選手たちに少しでも響いてくれたらうれしい」と笑顔を見せた。

 同校は来年4月に入学する生徒が卒業する2029年3月での閉校が決まっている。札幌藻岩の名前がなくなることに「寂しいですけど」と口にしたが「そういう風に移り変わっていくものだとも思うし、またそこから新しい生徒たちが出てくると思う。僕が育った校舎はなくなりますけど、変わらないですね」と未来へ向かっていく子供たちが育ち続けることを期待した。

編集部おすすめ