大相撲 ▽九州場所第13日(21日、福岡国際センター)

 東前頭12枚目・藤ノ川(伊勢ノ海)が勝ち越しを決めた。西同7枚目・阿炎(錣山)との一番。

相手の変化に踏ん張って反撃し、阿炎をはわせたが、先に行司が待ったをかけており、立ち合い不成立。仕切り直しの取組は相手の突き押しに後退したが、土俵際で逆転の突き落としを決めた。

 今場所は思い切りのいい相撲で初日から5連勝するなど、前半戦の土俵を沸かせた。だが、8日目から4連敗。「このままいくのかな…」と不安な気持ちもあったというが、12日目から2連勝を飾り、新入幕の名古屋場所以来、2場所ぶりの勝ち越し。幕内最年少の20歳は「勝ち越しが懸かった一番だったのでうれしい。自信になる」と表情をほころばせた。

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