◆天皇杯 ▽決勝 町田3―1神戸(22日・国立)

 神戸が3失点で敗れ、準優勝となった。

 先発メンバーには、準決勝・広島戦(パナスタ)と同じ11人が並んだ。

強度の高い両チームで、試合開始から肉弾戦の色が濃い展開。前半6分、警戒していたスローインからピンチを招き、クロスを頭で押し込まれて先制を許した。神戸も町田の前からのプレスと5バックに圧力を受けながら、サイドにボールを展開してチャンスメイク。徐々にテンポをつかんできた同32分だったが、相馬勇紀に決められて追加点を献上する形となった。

 2点を追って前半が終了。後半開始からは、FW大迫勇也を投入した。早速同1分にMF武藤嘉紀とのパス交換でゴール前まで迫るなど、攻撃の勢いが前半よりも増す。3分にはゴール前でフリーキックを獲得。大迫がゴールを狙うと見せかけ、DFラインの脇にいる武藤へパスを送った。ダイレクトで右足を合わせたが、相手DFがブロック。流れは神戸に傾きつつあった同12分。中盤でルーズボールを収められると、1点目も決められた藤尾翔太に左足を振り抜かれ、3点目を献上した。

 17分にはFW佐々木大樹のクロスを宮代が頭で合わせて1点を返す。その後も波状攻撃で押し込んだが、2点差は遠かった。連覇を狙い、全員でたどりついた決勝。リーグ3連覇を逃し、相当な覚悟を持って挑んだ一戦だったが、相手の3発に沈んだ。天皇杯、リーグ連覇の2冠を達成した昨季。今季はルヴァン杯、リーグ戦、天皇杯の国内3大タイトルを全て逃す結果となった。

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