大相撲九州場所14日目(22日、福岡国際センター)

 東三段目41枚目・岡田(高田川)が西同35枚目・千代太陽(九重)を小手投げで下し、5勝目を挙げた。

 立ち合いで相手が右に動き、潜り込まれて右足を取られた。

だが「足取りが得意と聞いていたので。想定通りでした。取られても焦らない。何なら『取ってこい』ぐらいの気持ちだった」と動じず。事前にイメージしていた通り、相手の動きを待って、抱えるように土俵にたたきつけた。

 東海大柔道部出身で昨年11月の九州場所の前相撲で初土俵を踏み、今年の初場所で序ノ口デビュー。3場所連続勝ち越しを決め、名古屋場所で新三段目となったが、体調不良の影響で2勝4敗1休と初の負け越しを経験した。秋場所は序二段に転落したが、6勝1敗で三段目に復帰。今場所も5勝2敗で締めた。

 岡田はこの1年を「名古屋場所が最悪だったけど、そこで火がついて練習の質を上げることができて、そこから調子が良くなった。全部意味があった。(高田川)親方の『それも試練。

乗り越えたら大きい』という言葉を信じて、やってきて良かった」と振り返る。

 来年の初場所の目標は幕下昇進に設定した。その前の同1月4日には、柔道部の先輩で21年東京五輪男子100キロ級覇者のウルフ・アロンの新日本プロレス初陣「WRESTLE KINGDOM」(東京ドーム)を観戦予定。「ウルフさんの試合を見て、元気をもらって、幕下に昇進したい」と意気込んだ。

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