大相撲九州場所13日目(21日・福岡国際センター)

 大関・琴桜(佐渡ケ嶽)は、連覇を目指す横綱・大の里(二所ノ関)を寄り切り、勝ち越した。過去4勝7敗の相手に左上手を素早く取り、右下手もつかみ、大の里が巻き替えに来るところを一気に押し込んだ。

 右膝痛に耐えて勝利をつかんだ。7日目までは、2勝5敗と苦しい土俵だったが、8日目から5連勝。前日は、横綱・豊昇龍(立浪)に敗れたものの、この日は優勝を争う横綱に勝った。先場所13日目の豊昇龍戦で、右膝の靱帯(じんたい)を損傷。出場が危ぶまれたが、何とか出場にこぎつけた。「万全じゃないから負けていいわけじゃない」と話していた通り、大関の意地を見せた。

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