大相撲九州場所14日目(22日・福岡国際センター)

 西十両4枚目・朝乃山(高砂)が11勝目(3敗)をあげて再入幕が近づいた。2差の首位・藤凌駕(藤島)との立ち合いを制して得意の右をねじこんだ。

左上手を引くと、圧力をかけて押し込んだ。土俵際で粘る相手に攻め続けて最後は寄り切った。元大関は5連勝し「しっかりと立ち合いをみて捕まえられた」とうなずいた。

 負ければ相手の優勝が決まる一番で「こういう場面は何度も経験している。本音を言えば負けたくなかった」と振り返った。優勝争いでは藤凌駕と1差になり、23年初場所以来の十両優勝の可能性を残す。前進した再入幕については「もし上がれなかったら仕方ない」と達観していた。

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