◆全日本大学アメリカンフットボール選手権▽準々決勝 立命大42―22法大(22日・神戸ユニバ―競技場)

 準々決勝2試合が行われ、昨年の決勝の再現となったカードは立命大が法大を6タッチダウン(TD)で圧倒し、4強に駒を進めた。関大も明大を下し、ベスト4に進出。

23日に準々決勝に臨む関西王者の関学大も含め、12月14日の甲子園ボウルが初の関西勢対決になる可能性が出てきた。

 立命大RBコンビの足が、チームを勢いづけた。第1クオーター(Q)3分46秒、RB漆原大晟(うるしばら・たいせい、2年)=立命館宇治=がディフェンスを華麗にかわし、先制のTDを決めた。「OLが押してくれて、すごく走りやすかった。ランで勝つぞと思っていた」。エースRBの蓑部雄望(みのべ・たけみ、3年)=佼成学園=も第3Q7分50秒、密集からボールを持ちだしてTDを奪った。

 攻撃の要の2人はグラウンド内外で支え合ってきた。試合前には人一倍緊張する蓑部に、後輩の漆原が「大丈夫! 大丈夫!」と明るく声をかけてほぐしている。試合中はお互いのプレーを観察しあい、フィードバックを重ねてきた。蓑部は「すごくうまいし、速い。頼りになる」と2TDの後輩をたたえた。

 準決勝はスピアーズえどりくフィールドで早大と東北大の勝者と対戦する。

関西を離れての試合となるが、東京・練馬区出身の蓑部は「家族も見に来てくれると思うのでがんばれそうです」と気合が入る。「ウルシ」「タケミさん」と呼び合う2人の快足RBがチームを2年連続の頂点に導いていく。(藤田 芽生)

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