ＹＯＳＨＩＫＩがサウジアラビアの世界遺産・ヘグラ遺跡で日本人初コンサート　誕生日と重なり「Ｘ歳になりました」
世界遺産・ヘグラ遺跡でピアノを響かせたＹＯＳＨＩＫＩ 画像（1枚）

　「Ｘ　ＪＡＰＡＮ」のＹＯＳＨＩＫＩ（年齢非公表）が２０日（日本時間２１日）、サウジアラビア西部・アルウラの世界遺産でコンサートを開催した。同所のステージに日本人アーティストが立つのは史上初。

今年は日本とサウジアラビアが国交を樹立して７０年の節目でもあり、記念すべき年に歴史的公演が実現した。

　世界の名だたるアーティストが集まるコンサート「Ａｎｃｉｅｎｔ　Ｋｉｎｇｄｏｍｓ　Ｆｅｓｔｉｖａｌ」のヘッドライナーとして登場したＹＯＳＨＩＫＩは、代表曲「紅」や新曲「ＴＨＥ　ＳＥＩＮＥ」など全１２曲を披露。「ここにいられることを光栄に思います」。サウジアラビア王室関係者をはじめ世界各国の要人が見守る中、持ち前のパフォーマンスを見せつけた。

　ヘグラ遺跡は約２０００年の歴史を誇るサウジアラビア初の世界遺産。ステージの周囲は数千本のキャンドルに照らされており、幻想的な空間に「すごいですね。これまで何千か所という場所でコンサートをやってきたけど、こんな場所はなかったです」と感嘆の声を上げた。

　１１月２０日は自身の誕生日。年齢は非公表にしていることから「Ｘ歳になりました」と笑いを誘いつつ「正直、自分がこんなに長く生きられるとは思っていませんでした。１０歳のときに父を亡くしてから、ずっとそう思っていました」と心境を明かした。

　さらに、この日は昨年１０月に３度目となる首の手術を受けて以降初となる海外公演。手術当時について「本当に『もうステージに立てないかもしれない』と思っていました」と振り返り「でも、友人やファンのみなさんが１年間ずっと支えてくれました。

だから、ステージに戻る決意をしました。こうして同じ時間、同じ場所で出会えている。それ自体が奇跡なんですよ」と喜びをかみ締めていた。

　◆ヘグラ遺跡　サウジアラビア西部の砂漠地帯にあった古代都市「マダイン・サーレハ」の考古遺跡。約２０００年前のものとされ、「アル・ヒジュル」とも呼ばれる。２００８年にユネスコの世界文化遺産に登録され、同国初の世界遺産となった。

編集部おすすめ