◆プレミアリーグ第12節 ブライトン2-1ブレントフォード(11月22日、英国・ブライトン・ファルマー・スタジアム)

 英国では22日、プレミアリーグ第12節が7試合行われ、日本代表MF三笘薫(28)が所属するブライトンはホームでブレントフォードと対戦。勝ち点「16」で並ぶ11位(ブライトン)と12位(ブレントフォード)の対戦となったが、三笘はこの試合も欠場。

9月27日に行われたチェルシーとのリーグ戦で負傷して以来、これで公式戦7試合連続でベンチ外。軽症と見られた怪我からの復帰が大幅に遅れている。

 前半にPKを与えブレントフォードに1点をリードされたが、後半2点を返して逆転に成功。後半アディショナルタイム4分に再び相手にPKを与えたが、2本目のスポットキックはGKフェルブルッヘンがセーブ。ブライトンが2-1のスコアで逃げ切った。

 ブライトン監督としてリーグ戦50試合目となった区切りの試合を劇的な勝利で飾ったヒュルツェラー監督は、試合後「1点をリードされたが、ホーム・ゲームで後半チームが一つにまとまり、個性とキャラクターを見せ、クオリティーも見せた」と話して暫定ながらリーグ5位に浮上した逆転勝利を振り返ると、「監督としては時間が経つに従って、感情をコントロールできるようになり、冷静に状況を対処できるようになってきたと思う」と続けて、チームを掌握した自信も覗かせた。

 長引く三笘の故障に関しては、前日会見で「痛みを克服しなければならない」と発言。そこでさらにその痛みについてスポーツ報知が尋ねると、開口一番「構造的には彼に問題はない」ときっぱり。怪我は治癒していると示唆したが、「痛みに関して言うと、ボールを思い切り100%蹴った時に感じるもの。個人的な痛みで私が”こういう痛みだ”と説明することは難しいが、彼と我々が一緒になって解決していかなくてはならない」と一気に語って、三笘が今も違和感を訴えていることを明かした。

 さらには「我々には素晴らしい専門家達がついている。優れた医療チームが一丸となり、カオルとともに痛みに対処している。

みんながカオルの問題を解決しようと必死になっている。いつ完全に痛みがなくなるのか、それは明言できないが、もう間もなくであることは間違いない」と続けて、エースの1日も早い復帰を望んだ。

 三笘本人は試合後、親指を上げたサムアップのポーズを取って日本人記者団の前を通り過ぎ、味方の勝利に笑顔を浮かべながらスタジアムを去って行った。

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