◇ドイツブンデスリーガ　バイエルン６―２フライブルク（２２日・アリアンツアレーナ）

　バイエルンのＤＦ伊藤洋輝（２６）が、ホームのフライブルク戦で２５年３月２９日以来、約８か月ぶりの復帰を果たした。後半３８分にピッチに入り、左サイドバックへ。

直後の同３９分、左サイドへワンステップで正確無比なサイドチェンジを送ると、フリーのフランス代表ＦＷオリーセが仕掛け、カットインから左足でチーム６点目をマーク。アディショナルタイムも含め、約１０分間のプレーの中でアシストをマークし、チームメートからの熱い祝福を受けた。

　伊藤は昨季、シュツットガルトから名門バイエルンへステップアップ。しかし２４年７月のプレシーズンに右足中手骨を骨折して、長期離脱となった。その経過が悪く、２４年１１月には再手術を実施。バイエルンでのデビューは２５年２月となったが、同年３月には再び同じ右足中手骨を骨折する事態に。バイエルンでの１年目は、わずか８試合出場に終わった。そして２年目の今季、開幕から約３か月を経過したこの試合で、念願の復帰を果たした。

　伊藤は日本代表でも、１度目の長期離脱から復帰した直後の今年３月、アジア最終予選のバーレーン、シリア戦でも左センターバック（ＣＢ）としてスタメン出場。スピードと１８８センチの高さ、左足での正確なキックと高い能力を誇り、センターバックとサイドバックの両方をこなす能力は、森保一監督も高く評価していた。一方で伊藤が負傷の間、１０月のブラジル戦などで結果を残した左ＣＢでは２２歳のＤＦ鈴木淳之介が台頭。また１１月のボリビア戦では、２５歳のＤＦ瀬古歩も左ＣＢで好プレーを見せた。

２２年カタールＷ杯にも出場した伊藤だが、来年６月の北中米Ｗ杯に向けては、自身が不在の間に頭角を現した伸び盛りの逸材とそのポジションを争うことになる。

　また、この試合ではフライブルクＭＦ鈴木唯人が２試合連続ゴールをマーク。前半１２分、デザインされたＣＫからファーサイドで押し込んで先制点を挙げたが、その後は王者の猛攻に屈した。

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