大相撲九州場所千秋楽(23日、福岡国際センター)

 西前頭12枚目・友風(中村)が東9枚目・翠富士(伊勢ケ浜)を得意のはたき込みで破り7勝8敗で九州場所を終えた。

 相手をよく見ていた。

「何かしてくるかもと思っていました。張り差しが効きました。対応もうまくできました」。最後は右手で翠富士の首根っこを押さえながらはたき込んだ。NHKでテレビ解説をしていたかっての師匠、先代の尾車親方(元大関・琴風)は「まるで素首落としみたいなはたき込みでしたね」と絶賛していた。

 5連敗スタートから盛り返して7勝8敗で締めた。「大きなケガもなく、変わらずやり切れました。最後の2番も勝てましたし、負け越したけど、全て良しで終わることができました」と笑顔で振り返った。

 場所後は岡山・和気町で合宿を行い、再び福岡に戻り、巡業に参加する。「久しぶりなので、体と相談しながら頑張ります」と話していた。

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