涙腺が崩壊した。巨人・阿部監督はファンフェスタで行われた長野の現役引退セレモニーで涙を流しながら花束贈呈した。

暗転した場内、スポットライトに照らされた東京Dの本塁付近で2人で熱く抱擁。「かわいい、かわいい、かわいい後輩だから。寂しいよ。こういう時、来ちゃうんだなっていうね」。数々の思い出が脳裏に浮かんで感極まった。

 現役時代はグアムで合同自主トレ。12年はともに主力として日本一に輝いた。来季は球団に籍を置きながら大学院進学を目指す方向の長野に、花束を渡しながら「これから、いろんなことが見えてくると思うから、そこもしっかり見てもらって、頑張ってくれ」と声をかけたことも明かした。

 セレモニーの前にはマイクでファンにあいさつ。「非常に悔しいシーズンになり、私自身が反省し、責任を感じています。もう一度、一からスタート。来年この場で最高の報告ができるように」とリーグ3位からの逆襲へ決意を示した。

 新人選手の入団発表、メジャー挑戦する岡本の場内一周もあった。「岡本が抜けてしまうのは残念ですが、一丸となるチャンス。若い選手もどんどん積極的に使っていきたい。競争激化して頑張ってもらいたい」。4万1138人のファンの前で来季の2年ぶりリーグ優勝、14年ぶり日本一を誓った。(片岡 優帆)

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