中日・松山晋也投手(25)が23日、名古屋市内の選手寮で契約交渉に臨み、7500万円増の年俸1億2500万円でサインした。育成ドラフト出身の選手が4年目のシーズンで大台に到達するのは、史上最速。

10年の巨人・山口(5年目)を上回った右腕は「目指すところはそこじゃない。100億とか?」と仰天目標を掲げた。

 今季は抑えを務め、セ・リーグタイ記録の46セーブ。昨季まで不動の守護神だったマルティネス(巨人)と分け合い、育成出身では初のセーブ王に輝いた。最優秀中継ぎを受賞した昨年に続く個人タイトル。年俸300万円でスタートしたプロ野球人生は、すさまじい上昇カーブを描いている。

 入団4年目で1億円をクリアしたのも、球団では02年の岩瀬(1億500万円)以来2人目だ。「もっと上を目指してやっていきたい。岩瀬さんを超えられるように」と決意した竜の絶対的クローザー。出世街道を歩み始めたばかりだ。(森下 知玲)

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