◆明治安田J2リーグ 第37節 藤枝0-0鳥栖(23日・藤枝総合運動公園サッカー場)

 藤枝MYFCはホームで鳥栖と0―0で引き分け、J2残留を確定した。

 藤枝が8月9日の秋田戦(0△0)以来、12戦ぶりのクリーンシートで、J2残留を決めた。

試合終了の笛が鳴ると、スタンドには拍手の音が響く。好セーブを連発したGK北村海チディ(25)は「藤枝がこれまで築いてきたものを守れて良かったです」と安どの表情を浮かべた。

 鳥栖のシュート数は7本だった藤枝の倍以上となる15。コーナーキックも8回と攻め込まれたが、DF陣がゴール前で体を張った。守護神も「味方がシュートコースを限定してくれたおかげ。自分がというより、チーム全体で止めました」と仲間に感謝した。

 須藤大輔監督(48)は、「前節・千葉戦での勝ち点1を無駄にしないことが、試合の最大のテーマだった」。引き分け以上で残留が確定する一戦。前節のように守備一辺倒ではなかったが、昨季はJ1だった鳥栖相手に、ハイプレスやリトリートなどを効果的に使い分けて守り切った。

 この日の本拠最終戦には8380人が来場、今季平均入場者数は5029人となり、クラブ初の5000人超えを達成した。昨季は7試合勝ちなしのままシーズンを終了し、今季も現在7試合連続で白星から遠ざかるが29日の最終節が残っている。アウェー山形戦に向け、北村は「勝って終わりたい。

残留は決まったので、自分たちらしく戦えれば」と静岡で待つサポーターに、朗報を届けることを誓った。

(伊藤 明日香)

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