◆明治安田J3リーグ▽第37節 福島3―1沼津(23日、静岡・愛鷹競技場)

 アスルクラロ沼津の最下位が決まった。勝ち点4差で追っていた19位の讃岐が八戸に勝利したため、ホーム最終戦途中に確定。

試合も福島に1―3で敗れた。沼津はホーム&アウェー方式で行われる、JFL2位・レイラック滋賀との入れ替え戦(12月7、14日)に回る。

 沼津のホーム最終戦は完敗に終わった。0―1の後半11分にPKを得たもののFW白輪地敬大(23)が失敗。気落ちしたところを突かれ、同16、18分と連続失点した。「4点取ってやる」と途中出場したFW川又堅碁(36)が同41分に一矢報いたが、1―3。試合後のセレモニーで高島雄大社長(58)は「皆さんの後押しに応えられず申し訳ありません」とサポーターに頭を下げた。

 Jリーグ入会資格のないホンダFCが16日にJFL優勝を決めたことで、自動降格ではなく入れ替え戦へ。社長が「J3で戦う権利をつかみ取りたいと思います」と決意表明すると、スタンドから温かい拍手が送られた。MF菅井拓也主将(34)も「なんとしてでも残ります。全力で戦いましょう」と訴えた。

 光明も見えた。

10月5日の高知戦で右膝を負傷し全治8週間と診断されたMF鈴木拳士郎(29)が後半25分に出場。「痛いなんて言っていられない」と前線を駆け回り、チャンスをつくった。2週間早い復帰に「試合勘が戻ることはプラス」と前向きに話した。

 入れ替え戦を含め、今季は残り3試合。地元・沼津出身の背番号8は「次の讃岐戦も消化試合じゃない」と3連勝を誓った。勝って、滋賀との2連戦へ勢いをつける。(里見 祐司)

 ◇入れ替え戦 12月7日に滋賀のホーム・平和堂HATOスタジアム(彦根市)で、14日に愛鷹競技場で行う。開始時間は未定。

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