大相撲九州場所で初優勝した関脇・安青錦(安治川)が24日、福岡・久留米市の部屋宿舎で一夜明け会見を行った。横綱・豊昇龍(立浪)との優勝決定戦を制し、ウクライナ出身で初制覇。

大関昇進も確実となった。

 ▽会見での主な一問一答

 ―千秋楽は人生が変わる1日だった。

 「優勝したいという気持ちはあったけど、優勝できるとはあまり思ってなかったので。すごくうれしかった」

 ―優勝を実感したのは。

 「今日起きてからです」

 ―昨日は何時ぐらいに寝たのか。

 「朝の5時ぐらい。応援してくれてる方とちょっと食事したりして、宿舎戻って、ずっとぼーっとしていた。帰ってきてからすぐ寝られなかったので」

 ―両親から連絡は。

 「昨日(千秋楽)パーティーの向かう前に車の中で電話して『おかげさまで優勝することができました』と報告した。お母さんは泣いていた。お父さんも泣いていたらしいですけど、自分には見せなかったですね」

 ―千秋楽の本割の大関・琴桜戦を振り返って。

 「名古屋場所の時に悔しい思いをしたので、そういう部分はあまり考えすぎないように、とりあえず目の前の一番に集中してやっていこうと考えて。

それをやることできて良かった。それを経験して、今日がある。いい経験でしたね」

 ―豊昇龍との決定戦。

 「今年最後の一番だったので、悔いが絶対残らないように。いい相撲で終わりたいなって気持ちで上がりました。自分らしく、下から攻めることできて良かった」

 ―優勝への意識はいつ頃から。

 「14日目が終わってからですね。その前はあまり意識しなかった。両横綱が先頭だったし、13日目に大の里関に負けたので、そこは全く意識しなかった。14日目に大の里関が負けて、自分が勝って、そっからちょっとチャンスがあるんじゃないかなという感じがしました」

 ―大関昇進も確実。

 「優勝したという実感がやっとわき始めたんですけど、大関になれるというのは、まだ全く考えてないです。そんなに早く上がれると思ってなかった」

 ―優勝に伴う行事で一番印象的だったこと。

 「ホテルの玄関で(安治川)親方に報告できたことはうれしかったですね。あれが一番。でも全部初めてだったので、全部がうれしかった。タイを持ったり、これ(大杯の酒も)楽しかった。あんなにうまい酒、飲んだことないので」

 ―伝達式の口上は。

 「昨日、親方に『自分で考えろ』と言われたんですけど。本当に全く考えてない。まだピンチじゃないですけど、自分らしくいきたいですね」

 ―来年初場所ではどういう姿を見せたい。

 「今これで(番付が)上がってきてるので、変える必要がないと思っている。しっかり自分のことを忘れないように、番付も意識しないで、しっかり自分らしくやっていきたいですね」

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