東洋大ＭＦ鍋島暖歩　持ち続けた「長崎愛」ユース時代を過ごした古巣への帰還に「覚悟を持ってやっていきたい」
Jリーグ加入内定者記者会見に出席した長崎内定の東洋大・鍋島暖歩（カメラ・浅岡　諒祐） 画像（1枚）

　関東大学サッカーリーグ１部の東洋大は２４日、来季のＪリーグ加入が内定しているＤＦ山之内佑成（柏）、ＭＦ鍋島暖歩（はるむ、長崎）、ＭＦ湯之前匡央（まひろ、富山）、ＤＦ荒井涼（鳥取）のプロ内定者会見を東洋大白山キャンパスで行った。なお、鳥取に入団が内定しているＭＦ田制裕作は体調不良により欠席した。

　鍋島は今月５日、Ｊ２長崎への加入内定が発表された。長崎はユース時代に過ごした古巣。高校卒業時はトップチームに上がれなかったが、大学４年間の活躍で古巣への復帰を果たした。鍋島は「長崎愛というか、大学でもずっと気に懸けていた。そこに帰れてうれしい」と喜びを示した。

　１６８センチと小柄ながら、的確なパス回しと得点に絡む能力が持ち味のボランチ。今年の天皇杯でも２回戦の柏戦（２〇０）、３回戦の新潟（２〇１）、４回戦の神戸戦（１●２）の全てで田制とダブルボランチを組み、史上初のＪ１連破に貢献した。

　内定先の長崎は２３日に水戸との天王山に勝利し、リーグ１位に浮上。２度目のＪ１昇格が目前で、最終節を引き分け以上で終えれば２０１８年以来のＪ１が決定する。「（来季のＪ１の可能性を）ポジティブに捉えている。日本のトップリーグなので、そこで戦える可能性があるのは素晴らしいこと」。昨年１０月から開業となった本拠地についても「素晴らしいスタジアム。

サポーターとの距離も近い。僕たちは天皇杯の舞台でプロとやって、あれがまた出来るのはうれしい」と心待ちにしている。

　練習参加では、Ｊ２得点王（１９点）のＭＦマテウス・ジェズスに「パワーやスピードも大学じゃありえない規格外の選手」と衝撃を受けた。同じポジションには日本代表の経験も豊富なＭＦ山口蛍がおり、「吸収できる部分は吸収していきたい」。他にも強力な選手が多く、ポジション争いは避けられないが、「それは重々承知の上なので、覚悟を持ってやっていきたい」と言葉に力を込めた。

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