那須川天心、試合後の会見で約２０分語る「今後もしっかり、堂々と生きていく」涙はなし
試合後、会見する那須川天心（カメラ・宮崎　亮太） 画像（1枚）

◆プロボクシング　▽ＷＢＣ世界バンタム級（５３・５キロ以下）王座決定戦１２回戦　〇同級２位・井上拓真（判定）同級１位・那須川天心●（２４日、トヨタアリーナ東京）

　ＷＢＣ世界バンタム級１位・那須川天心（２７）＝帝拳＝は、王座決定戦で同級２位・井上拓真（２９）＝大橋＝に敗れた。試合後の会見は涙を見せず、切り上げようとするスタッフを制して約２０分にわたって言葉をつむいだ。

　無敗のキックボクシング王者からプロボクシングに転向して８戦目、プロ公式戦５５戦目で初黒星を喫しても“天心節”は健在だった。「本当にいろんな方に応援してもらいまして、結果にはつながらなかったですけど悔いはないですね。全部出し切った結果です。本当にたくさんの方に愛されているなと思いましたし、こういう試合ができて、うれしかったです」と切り出した。

　その後も、０―３判定負けの結果を聞いた瞬間の心境を「ここから始まるなぁ、みたいな感覚になりましたね。なんか、すごく、人生おもろいなって思いました」と吐露。続けて「またさらにボクシングというものが好きになった試合。明日も人生続くし、堂々生きていこうと思います」「応援してくれる人がいての格闘技ですから」などと話した。

　会見が約１０分経過し、最後の質問にしようとしたスタッフを自ら「いっぱいやりましょう」と制止。試合中に受けたブーイングについては「嫌われてるんですかね？」と笑いを誘う余裕もみせた。進退については「リベンジしますよ」と即答した。

　質疑応答が終わると、自ら切り出し「本当に皆さん応援ありがとうございました。

本当にたくさんの応援おかげで自分がここにいると思います。初めて負けましたけど、なんか、嬉しい気持ちもたくさんあります。やっぱりこれをしっかりと受け止めてですね、前を向いて生きて、今後もしっかり、堂々と生きていこうと思いますので、これからも皆さん一緒に、格闘技人生を生きていきましょう。今日はありがとうございました」と頭を下げた。

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