歌手のさだまさしが25日、都内で行われた「第14回岩谷時子賞」授賞式に出席した。

 作詞家の故・岩谷時子さんの遺志を継ぎ、音楽・演劇界の発展に功労した人物・団体をたたえる賞。

 同賞を受賞したさだは「皆様に感謝します。岩谷時子という名前を知ったのは中学2年生の時。加山雄三さんのブームの時に知りました。加山さんにあこがれなければ、真面目なバイオリン弾きになってたと思うんですが、加山さんにあこがれたために脱落しまして、うた歌いになりました」とスピーチ。子どもの頃の自分に「がんばってれば岩谷時子賞もらえるぞって言いたい」と誇らしげだった。

 76年の11月25日にソロデビューしたさだは「この日がデビュー満50年になります」と授賞式と重なった偶然を喜んだ。

 歌詞などで自作の曲が批判されたこともあったというが、「批判されなかったのは『北の国から』のテーマだけでした。あれは(歌詞を)『あー』とか『うー』とかだけでやりましたから」と笑いを誘い、「現役でいられることに感謝。お客さんがいなくなるまでは現役で歌っていこうと思っている。これからも頑張ります」と意気込んだ。

 スピーチの後は「いのちの理由」を歌唱し、拍手喝采を受けた。

 奨励賞は「バイオハザード」シリーズなどで知られる女優ミラ・ジョヴォヴィッチの娘、エヴァー・アンダーソンが、特別賞は音楽家の大友良英さん、女優で歌手の島田歌穂が受賞した。

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