俳優の藤原竜也、女優の森田望智らが25日、東京・港区のフランス大使公邸で舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(2026年1月10日、東京芸術劇場プレイハウスで開幕)の製作発表会見を行った。

 作家・村上春樹さんの同名長編小説を、フィリップ・ドゥクフレ氏演出・振付、藤原主演で初の舞台化した作品。

2026年4月からはワールドツアーを行い、シンガポール、中国、イギリス、フランスの4か国をまわる。

 藤原は「まず、フランス大使館に来るのが初めてで、来ることが出来てうれしく思ってます」と笑顔を見せ、「僕は村上作品の舞台が初めて。フランス・パリでの公演もはじめてで、フランスの方々に受け入れて頂けるような芝居を作っていきたい。世界の人たちに届けられるいい芝居ができるように」と意気込んだ。

 また、藤原は村上春樹さんの作品について「15歳で演劇の世界に入り、村上さんの作品を読んだ。名前を出すのはあれなんですが、蜷川(幸雄)さんに(村上作品を)読めと言われたといいますか…。そのとき、シェイクスピアとも、三島由紀夫さんとも違う、我々の細胞のなにかを目覚めさせてくれる確かな文体がそこにあった」と語った。

 そして、この舞台を今上演する意義を聞かれると、「しっかりこの作品の言葉を届けたい。演劇なんてちっぽけなものなんですけど、ただ頑張って作っている。見てくださった方の心がちょっとでも動けば」と答えた。

 2027年度前期のNHK連続テレビ小説「巡(まわ)るスワン」で主演を務めることが発表され、今最も注目されている女優のひとりである森田は舞台初出演。「初めての舞台なので、日々学ばせていただいている。

(稽古でも)刺激的な日々を送っています」と充実の表情を見せた。

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