J2で7位の磐田は25日、最終戦となる29日のアウェー鳥栖戦に向け、静岡・磐田市内で調整した。プレーオフ(PO)圏内の6位・仙台と勝ち点1差、5位・大宮と2差で迎える最終節。

逆転での進出を果たすには、引き分けでも得失点を考慮した上で、可能性はあるものの、勝利が“絶対条件”となる。元日本代表のGK川島永嗣(42)は「自分たちがやれるという自信はあるので、それを信じて最後までプレーしたい」と力強く意気込んだ。

 前節(23日)の山形戦は2―2で引き分けに終わり、6位との勝ち点差は維持したものの、自力でのPO進出は可能性はなくなった。それでも、守護神はまだリーぐの優勝チームが決まらない状況も踏まえて「これだけの混戦だと何が起こるか分からない。どれだけ昇格の可能性が少なくても、僕たちは昇格しか見ていない」と覚悟を示した。

 鳥栖とは、J1に所属していた昨季の最終節でも対戦している。磐田にとって2季連続のJ1残留を懸けた一戦だったが、アウェーで川島がゴールを守る中、すでに降格が決まっていた鳥栖に0-3で敗戦。昨季と13年の2度、この地でJ2降格が決まっている。

 次戦の構図も、J1昇格POをかける磐田と、昇格を逃した鳥栖と磐田に重圧がかかる状況は似ている。だが、川島は「僕はそういうものを変に捉えないタイプ。逆に、いい土地だと思えるように、自分たちがやるだけです。一つの出来事で印象も全く変わる。

自分たち自身で変えていきたい」と前を向いた。(伊藤 明日香)

 ◆磐田のPO進出条件

 ▽最終節勝利の場合

 〈1〉仙台が引き分け以下〈2〉大宮が負けか引き分け、かつ得失点差で逆転〈3〉徳島が負け、かつ得失点差で逆転のいずれかを満たせばPOに進出。

 ▽同引き分けの場合 仙台が5点差以上で負けることが必要。

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