大相撲の中村親方(元関脇・嘉風)が師匠を務める中村部屋に入門することになった中津東高3年の田中翔盛が25日、大分・中津市の同高で記者会見を行った。中村親方とがっちり握手を交わした田中は「大相撲に入るという気持ちが高ぶってきた」と笑顔で話した。

 中津市出身の田中は高校3年間、県内の大会では負けなし。高1時には国スポ少年の部でベスト5に入る実力者だ。中村親方は「結果が全てなので、負けなしはすごいこと。自分も高校時代は優勝したことがなかった。実力があっても結果を残す勝負運は絶対に大事なので、豪快な相撲も取れ、大分県に敵はいなかった。全国大会に行っても名前も売れていて、そういうところに魅力を感じている」と話した。

 得意は突き押し。174センチ、155キロの田中は中村部屋入りの決め手について「部屋の力士の方も優しく、自分の同年代の人もいて、気軽に話せる。親方の指導が一人一人にいき渡っていて、自分に指導が届くような親方なので選んだ」と話した。目標については「目の前の目標は勝つこと。これからの目標は頑張って関取になりたい」と意気込んだ。来年初場所(1月11日初日、東京・両国国技館)前の新弟子検査を受検し、順調にいけば初場所の前相撲で初土俵を踏む。

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