◆ACLE ▽1次L第5戦 成都(中国)1―1広島(24日・四川省 鳳凰山体育公園サッカー場)

 成都―広島戦が行われ、スタジアムでは厳重な警備が敷かれた。高市早苗首相の台湾有事に関する国会答弁を巡り、日中関係が緊張する中、重慶の日本総領事館が、観戦者や在留邦人にトラブルに巻き込まれないよう注意喚起していた。

 広島のアウェー席での観戦者は、安全上の観点により、市内ホテルに集合後、専用バスでの入退場が義務付けられた。この日の広島サポーターは、相手の約3万人に対し、およそ75人。応援団が陣取る一角の近くには多数の警察官が配置された。横断幕の事前チェックも行われ、拡声機の使用は禁止。スタジアム周辺でも警察官らが複数のグループに分かれて巡回するなど物々しいムードを漂わせた。 重慶総領事館のサイトには「外出の際には不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し、複数人で行動するなど可能な限りの安全確保に努めてください」などと注意喚起された。

 高市首相による台湾有事に関する国会答弁以降、中国政府が日本への渡航の自粛を呼び掛けるなど日中関係が急速に悪化している。

 厳戒態勢の中、行われた試合は後半9分に成都FWフェリペがPKを決めてリード。1点を追う広島は、同18分に左クロスから中村がつなぎ、最後はFW加藤陸次樹が右足で押し込んで同点に追いついた。

 26日には上海市で神戸が上海申花と対戦する。

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