広島の栗林良吏投手が26日、マツダスタジアム内で契約更改交渉に臨み、2000万円増の年俸1億8000万円(金額は推定)でサインした。来季から先発に転向する。

来季30歳シーズンで異例といえる挑戦。「不安な気持ちが一番強いですけど、不安な気持ちがあるからこそ、オフシーズン入っても前向きに、今までよりも練習できている。やらなきゃという気持ちも強い」と、意気込んだ。

 入団からリリーフ一筋、5年間で271登板134セーブを積み重ねてきた。今季は夏場以降、守護神をハーン、森浦に譲り、主にセットアッパーを務めた。55登板で1勝1敗10セーブ、チーム3位の23ホールド、防御率2・24だった。ダウン提示も覚悟していた中での年俸アップ。「大満足です」と、笑顔を浮かべた。

 来季からの先発挑戦は、新井監督から提案を受けて決断した。先発陣は床田、森下を筆頭に大瀬良、森がいる。さらにメジャー通算2勝、マイナー23勝のフレディ・ターノック投手=マーリンズ傘下3A=も加わる。リリーフ経験は豊富だが、ローテを確約されている立場ではない。

 「自分もルーキーじゃない。先発は初めてですけど、6年目の選手。大瀬良さん、床田さん、森下みたいにチームを引っ張ってる選手の中に入っていけるように頑張りたい」

 先発としての一番の目標には「貯金」を掲げた。「貯金を作れる投手になれれば、結果的に2ケタとか勝てたりすると思う」と心機一転、これまでと違った形で投手陣を支えていく。

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