日本相撲協会は26日、福岡・福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月11日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士を決めた。新十両が決まった出羽ノ龍(出羽海)は、福岡・新宮町の部屋宿舎で師匠の出羽海親方(元幕内・小城乃花)と記者会見に臨んだ。

 昇進の一報を今朝、師匠から受けたといい「『正式に決まったよ』と言っていただいて、うれしかった。今場所5番勝てば可能性があると言われて5番勝って、正式に決まるこの日までドキドキしていた」と、安どの表情を浮かべた。

 入門から6年で関取の座をつかみ「早いようで、すぐに6年たったなと思う。でも考えてみたら、もう6年もたっていて長かったという思いもあった」と話した。

 福岡の希望が丘高を経て、19年九州場所で初土俵を踏んだ。「第二のふるさと」と語る福岡で新十両を決めたが「本当を言うと関取で帰ってきたかった。でもこうやって福岡で新十両を決められて良かった。来年の九州に帰ってくる頃には幕内、三役で帰ってきたい」と思いを話した。

 部屋にとっては15年名古屋場所の御嶽海以来の新十両誕生に師匠は「上がってくれてホッとしている。コツコツとよく頑張ってくれて今日はうれしい。上位で何度も上がれないことが続いた、苦しいことが続いた分、精神的に成長したと思う」と語った。

編集部おすすめ