国内FA権を行使せず残留することを表明していたヤクルトの高梨裕稔投手が26日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1300万円増の4300万円でサインした(金額は推定)。2年契約を結んだことを明かし、「ヤクルトでリーグ優勝して日本一になりたい。

池山監督を2回胴上げしたい」と力強く宣言した。

 プロ12年目となった今季は17試合に登板し3勝6敗。「ある程度、自分の中で良い状態をキープしてできた。調子を維持できたおかげで後半、9月からの1か月しっかり投げられたので、ある程度は良い調子で1年間できた」と振り返った。

 今季5月に取得した国内FA権は行使せず、残留することを表明していた。「最終的にヤクルトが好きというか。みなさん人もいいですし、来て7年がたちますけど、すごく良い球団だなと思っていた。やっぱりヤクルトでもう一回、優勝したい気持ちがすごく強くなった」と決意の裏側を明かし「1年を通して貢献できたことは少ないので、1年間しっかりローテーションでまわって、結果を残したい。自分がしっかり貢献した上で、優勝、日本一になりたい」と来季の活躍を誓った。

 今オフは、3年ほど前から取り組んでいるという骨に特化したトレーニングに重点を置く。「骨まで意識しながら、体の使い方を(考える)。そういう動きに特化した先生がいて、見てもらっています。

自分が思っている体の動きというか、体がつながってくる感覚が自分の中である」。さまざまなトレーニングに励む中で、人間本来の動きや体のバランスを大切にしているという。

 来季は「規定投球回を投げて、2ケタも勝ちたい」とキャリアハイの活躍を誓った背番号40。自身の活躍で、チームを2022年以来のリーグ優勝へ導く。

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