◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第2日(28日、高知・Kochi黒潮CC=7375ヤード、パー72)

 元プロ野球選手でレギュラーツアー初参戦の松坂大輔は第2ラウンドの12番終了時点で棄権した。理由は左ふくらはぎの肉離れ。

途中から足をひきずりながら、懸命にプレーを続けていたが、4番パー4で「8」を記録したほか、2ボギー、3ダブルボギーを喫し、12番終了時で通算14オーバーと苦戦していた。

 前日の第1ラウンドで16番のティーショットを右隣の15番に曲げた。球を探しにいく際に、距離のある急な坂を上る必要があった。「その時にピリッとやった。大丈夫かなと思って、今日も痛み止めを飲んでやっていたけど、途中から我慢できなくなったし、ショットもどうにもならなくて。自分だけの問題で済めばいいが、同組の岡田晃平くんと宮里優作くんのリズムも崩してしまっているなと思ったので。個人的には最後までやりたかったけど、あのまま続けても2人にも進行にも迷惑をかけると思ったので、12番を降りた時点で棄権させてもらった」と左ふくらはぎを痛めた経緯を振り返った。

 初日は4バーディー、6ボギーの2オーバー74で回り、108人中96位でプレーを終えていた。「初日は本当に出来すぎで、2日目も自分なりに期待を持って来た。足だけもってくれればいいなと思っていた。せっかく出させてもらったし、スコアがどうこうよりも最後までやりたかったというのはあるけど。周りに迷惑をかけることを考えて。

ハーフが終わった時点でやめた方がいいのかなと思っていたけど、優作くんが『自分たちのことは気にしなくていいから、できるところまでやったら?』って声はかけてくれて…明らかに2人のリズムを悪くさせてしまっていたので」と言葉を詰まらせる場面もあった。

 昨年下部ツアー2試合に出場。レギュラーツアーは初挑戦だった。「レベルの違う緊張感を味わわせてもらって、またよりゴルフがうまくなりたいというモチベーションになった。しっかり練習と、けがをしないトレーニングをして、またいつか機会があれば出たいなと思います」と語り、平成の怪物はコースを後にした。

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